自分の好きなものを軸にする。これが就職活動で決めていたことだった。結論は、洋服と自動車。双方とも内定を得たが、人の魅力でオンワードを選んだ。「やっぱり好きなことを選ぶのは重要だと思いました。自分が興味のあることが、そのまま仕事に生きてきますから」。そして営業として知った醍醐味は、定めた予算を達成したときの喜びだ。「ショップの販売スタッフみんなで力を合わせて結果が出せたときのうれしさは格別です。そしてみんなで飲みに行く(笑)。この繰り返しで、チームが強くなっていきます」。今後の目標は、日本一の売り上げを持つ売り場を作ることだ。「ただ、売上数値だけを追求して、社内で競争したりするようなガツガツさはないですね。それも、オンワードの営業のいいところだと思っています」。ショップという販売の現場を知り尽くした力を生して、いずれは世界に通用する新しいブランドを作ってみたいという思いもある。ほんのちょっとのアイディアの掛け合わせで、売れ行きが大きく変わっていく商品をたくさん見てきたからだ。「最終的には、もちろん目指すは社長です(笑)。たくさんの人が洋服を購入して笑顔になる、幸せになる。そんな姿をいかに増やしていけるか、社長というポジションでそれを追求できたら、面白い仕事になるだろうな、と。もちろん相当、先になりますけど(笑)」。
