入社6年目から『DKNY』に異動。『HEART of DKNY』も兼任する。「それまでも自分で好んで着ていたりしたブランドでした。仕事への思い入れは、一段と強くなりましたね」。ブランドが変わった、というよりも、お客さまが変わった、ということをより意識したという。ファッション性が高く、おしゃれ着がより期待される。思い切ったことも求められる。パタンナーがアメリカに呼ばれることもあるブランドなのだ。「一方で、営業的なことも意識しておかなければなりません。考えることがたくさんありますね」。25歳で結婚、異動から間もなく妊娠が分かった。一年間の産休を取得した。「働く時間がいくつかのシフトになっていて、選択ができます。復帰後は、9時から17時20分までというシフトを選んで仕事をしています。これなら保育園の時間に十分、間に合います。ありがたい制度です」。トータルの勤務時間は減らしていない。家に仕事を持ち帰ることもない。緊急事態が起きたときは、周囲からあたたかくフォローしてもらった。「もともと結婚しても子どもができても、働くことを決めていました。今後も、キャリアをもっともっと積んでいきたいと思っています」。そのために大事になること。それは学ぶ姿勢だと語る。「高い技術を持っていても、どれだけ謙虚に向かえるか。学べることは、いつだって本当にたくさんありますから」。
