総合職
MD（マーチャンダイザー）
ブランドビジネスを創り上げていく
STORY2
感性だけでファッションを捉えたくなかった。
子どもの頃から洋服が大好きだった。ファッション誌もよく読んだ。大学時代は、ファッションショーを企画するサークルに所属していた。「ただ、感性だけでファッションを捉えることはしたくなかったんです」。大学では国際政治経済学部に学んだ。経済やビジネスに関心があった。就職活動で他に受けたのは、金融。内定も得た。「ただ、その商品を本当に自分で販売したいのかな、とふと気づいてしまって」。石橋を叩いて渡る性格だと思い込んでいた。人生を変えたのは、学生時代に経験した短期の中国留学。社会に溢れる圧倒的な上昇エネルギーの中、自分の意外な芯の強さに気付く。それが大きな自信になった。４年間の営業の後、雑貨の海外買い付けの部門へ。パリ、ミラノ、ニューヨークへ、アテンドなしで放り出された。「本当にすごいことをする会社だと（笑）。２週間、足を棒にして街を歩いたり、6000ブースもある国際展示場でひたすらバッグや靴を見て回ったり」。忘れられない思い出がある。パリコレクション中、ジャンポール・ゴルチエのコレクションを見る機会を得た。世界に知られるファッション業界の関係者たちが、すぐ近くにひしめいている。そして圧巻のショー。日本では見られないきらびやかな世界を垣間見た。「でも翌日からは、街中を走り回るバイヤー生活に戻っちゃったんですけど（笑）」。
