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インターネットでファッションビジネスを創る
STORY2
店頭はプロの仕事でできている、と知った。
好きなことを仕事にしたい、人をハッピーな気持ちにさせられるビジネスに携わりたい。就職活動で頭に思い描いたのは、この２つ。アパレルという選択肢は、ごく自然に出てきた。「もともとファッションも買い物も大好きでした。洋服は着ることで気分を変えられます。コーディネートをするのも楽しい」。入社後、待っていたのは、新入社員全員が経験する一年間の販売実習。銀座松屋の『23区』で売り場に立った。「外から見える売り場は、ほんの一部に過ぎないということがよく分かりました。バックヤード、顧客管理、タグの付け替え……。やるべきことが山のようにあるんです」。そして気づいたのは、ファッションはただ売れているのではない。意志を持って売られているのだということ。「販売にも優れた技術があるんです。店長に教わってやってみたら、本当に私にも売れてしまって。驚きました」。店頭に飾られているディスプレイも、プロの仕事で手掛けられていることを知った。「例えば、ほんのちょっと襟を折って、マネキンに着せる。これだけでまったく印象が変わるんです。ただ飾られているんじゃない。素敵に見せられているんだ、と知りました」。そしてお客様が提案を待っていることにも気づいた。「こちらにコーディネート力がないといけないんです。すべてプロの仕事なんだと分かりましたね」。
