
(C) Jesse Frohman
KURT - Jesse Frohman Exhibition
2013.03.08(fri.) - 2013.03.24(sun.)
at OPENING CEREMONY SHIBUYA 5F "A WALK IN THE PARK"
OPENING CEREMONY が東京で活躍するユニークかつ個性的なクリエイターたちとコラボレーションし、東京また世界中の多彩なカルチャーを発信する"TOKYO CULTURAL NETWORK PROJECT"。その第3弾として、NYのフォトグラファー Jesse Frohman (ジェシー・フローマン)によって生前最後の Kurt Cobain (カート・コバーン)の姿を収めた写真に焦点を当てた「KURT - Jesse Frohman Exhibition」を開催致します。
Jesse Frohman は Irving Penn (アーヴィング・ペン)に師事し、その優雅なポートレートスタイルで数多くのカルチャーアイコンを魅了してきました。90年代を象徴するムーブメントとなったグランジロックの中心的存在 - Nirvana (ニルヴァーナ)のフロントマン Kurt Cobain の生前最後の姿を撮影した Jesse Frohman による日本初公開の写真作品17点を展示販売致します。
「KURT - Jesse Frohman」は1993年11月15日、「In Utero」リリースツアー中の Roseland Ballroom でのニューヨーク公演を控えていた Cobain を、滞在先ホテルと同夜のライブ会場で撮影した17点の写真から構成されます。Observer誌のカバーストーリーとして、当初セントラル パーク内を予定していた撮影は、マネージャーの意向でロケーションを急遽ホテル内の会議室に変更し、背景紙のみの簡易フォトスタジオを設営して行われました。予定時間を3時間以上過ぎた頃、ダメージ ジーンズにレオパード柄のジャケットを羽織り、酩酊状態を隠すかの様に、大振りなジャッキー オー サングラスをかけて姿を現した Cobain。ライブ会場へ出発する直前の20分間の撮影中、終始サングラスを外す事はありませんでした。誇張された自身のメディア像やメジャー指向に変化する音楽性への葛藤から、当時薬物の過剰摂取や自殺未遂を繰り返していた Cobain。カメラの前で挑発的なポーズを決め、アンチヒーローとして振る舞う反面、サングラスの裏に閉ざした眼差しからは、当時の Cobainが精神的苦境のピークであった様子が伝わってきます。希代のミュージシャンが死の直前に何を見据えていたのか?その眼差しの向こう側を Frohman のレンズ越しに垣間見ることができます。
昨年4月に Kurt Cobain の没後18周年を記念してニューヨークの Morrison Hotel Gallery で開催された本展のオープニングには、Jude Law、Nick Zinner (Yeah Yeah Yeahs)、Anna Sui 等が出席、また Tribeca Grand Hotel で開催されたアフターパーティーでは、The Virgins によるライブや Jarvis Cocker (PULP)によるDJが披露され会場を沸かせました。
時代を経てもなお、人々の記憶に留まり続ける音楽界のアイコンを捉えたラスト・ポートレート展、この機会に是非ご高覧ください。
[ Jesse Frohman ]
ジェシー・フローマン。ニューヨーク在住。ミシガン大学にて経済を学ぶ傍ら、独学で写真を撮り始める。独自に制作したプラチナプリントのポートフォリオが Irving Penn の目に留まり、Penn のスタジオでアシスタントを務める。その優雅なポートレートのスタイルで、James Brown から Woody Allen、The Strokes や Philip Johnson に至るまで数多くの著名人を魅了し写真に収めてきた。The New York Times、Vogue、Vanity Fair、Interview、Rolling Stone、i-D 等にコントリビューターとして参加し、Barney's、Estee Lauder、Levi's、Lucky Strike、Sony、Geffen Records、Volvo 等、名だたるトップクライアントの広告を手掛ける。