職種紹介

パタンナー

イメージした通りのラインができたときがうれしい。

仕事を始めて、学生時代は縫い上げることだけで精一杯だったんだな、と改めて感じた。「こだわっているところが、まったく違うと思いました。着心地、縫製のしやすさ、シルエットが崩れないようにするにはどうすればいいか…。本当に細かな点まで気を配り、工夫をしないといけない。どんな芯を選ぶかだけでも、まったく仕上がりが変わる。本当に奥が深い仕事だと思いました」。自分ではジャケットなど、固い素材が得意だと考えていた。ところが、最初に配属になったのは、セクシーな雰囲気を持つ大人の女性向けのブランドだった。「デビューして1年の新ブランドで、実はブランド名も知らなくて(笑)。しかも商品を見てみると、やわらかい素材のものが多かったんです。でも、結果的に良かったと思いました。新しいチャレンジで、自分の幅を広げることができたから」。パタンナーを志したのは、イメージしたものを2次元から3次元へと立体化していくことが楽しかったから。そのレベルがどんどん高まっていることを今実感している。襟が、袖が、ただつけばいい、ではない。こういう襟、こういう袖にしたいというデザイナーの要求や自分の気持ちにだんだん応えられるようになった。「これだ、と思える瞬間はまだ少ないですけどね(笑)。でも、思ったものが形になったときがやっぱりうれしい」。

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