入社5年目でまずは海外生産セクションに異動。貿易実務に関する知識を得る。
入社6年目、いよいよ海外赴任へ。上海の生産会社だ。上海では『23区』『ICB』のショップ展開が加速していた。前年に6店舗だったものが、この年には50店舗へ。生産会社では、現地の協力工場とともに、商品ラインナップの一部を中国のマーケットニーズに合わせたものを提案する仕事を担った。
「部下は現地スタッフの2名だけ。この仕事をしているときに現地法人社長の打診が来たんです。驚くはずですよね(笑)」。香港法人の社長就任後は、前任者の作った基盤を守る一方、組織の雰囲気づくりを特に意識した。「結果は一人で出すものではない。みんなで目標に向かって進んでいこう、と」。
新しい若いトップのもとチームの団結力が強まっていく。事業は好転していった。香港の『ICB』は今やアジアトップの売り上げを持つ。「会社の予算が達成できたとき、メンバーみんなと一緒に喜びを分かち合える。それが喜びであり、幸せですね」。
ロンドン、パリ、上海、シンガポール、バンコク…。仕入れに、交渉に世界中を飛び回る日々。「今の基盤を固めながら、今度は新しい事業にチャレンジしてみたい。そのチャンスを、もらっているんですから」
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