一年間の売り場で学んだことは、ありすぎて数え切れないほど。「何より楽しかった。お客様に喜んでもらえるから。こういう先輩談で、よくそういう話が書かれていたので、本当かなと思っていたんですが、本当でした（笑）。自分の提案を受け入れてもらえたり、自分が着ている洋服を買ってもらえたり。本当にうれしかった」。コーディネートの幅を広げるために、いつも大きくアンテナを立てていた。それは今も変わらない。「オンワードの場合、社員食堂ひとつとっても毎日がファッションショーですから（笑）」。Ｅビジネス部に配属されたのは、販売実習を終えてすぐ。直後から、見習い期間もなく２つのブランドをいきなり任された。「本当に大胆なことをする会社なんです（笑）。先輩に教えてもらいながら、見よう見まねで仕事を覚えていきました」。今では月に一度のＭＤやデザイナーを交えた会議で意見も言う。「画面で見るビジネスですから、画面映えするデザインは好評なんです」。今後は、もっともっと売り上げが上げられるよう、いろんなトライをしてみたいと語る。「四六時中、コーディネートのことを考えていたりします。忙しさもありますが、やっていて苦にならない仕事を選んで本当に良かったと思います」。オンワードの最初の印象は、社員がみんな楽しそうな顔をしていたことだった。その理由が、今はとてもよく分かる。